“あまとみトレイル”の構想は、2015年に上信越高原国立公園から 妙高戸隠連山国立公園が分離独立したことをきっかけに始まりました。
2021年秋に長野駅を起終点とし、善光寺、戸隠、黒姫山麓を経由して妙高笹ヶ峰に至るルートと、信越トレイルと も接続する斑尾山頂を起終点とし、 野尻湖、 いもり池、 苗名滝を経由して妙高笹ヶ峰に至るルートを繋いだ86kmの区間が開通。
春から秋まで季節それぞれの美しさが堪能でき、 自然に寄り添う人々の暮らしぶりに触れ、旬の食も味わえます。
車ではなく、歩く利用を通じて、個性溢れる自然とその中で育まれた人々の営みが織り成すこの地域の魅力を、より多くの方に知ってもらいたい。
そんな地元の想いから始まったトレイルです。
信越五岳(斑尾山、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山)として親しまれる5つの山の麓を行くあまとみトレイル。
「あ・ま」は 東西の起点にある斑尾山と雨飾山、「と・み」 は国立公園の名称である 「妙高戸隠」の頭文字を用いています。
あ・ま・と・みには、一音一音でこの地形を表現するとともに、「あま」の「とみ」という意味も込められています。「あま」と読む漢字には、雨のほかにも、 空・海・ 天などがあります。 歩き続けて山に至り、海に至り、そして天に至る。この言葉から、トレイルの長さや高さ、空間のイメージが生まれていきます。
これを「あま」という言葉に込めて表しています。
火山・非火山の個性的な山々、大地の隆起、河川の流れ、高原、湖、湿原、ジオパーク、地形地質的特性など
多種多様な動植物、 多様な植生、 豊富な水、温泉資源、四季折々の風景など
山岳信仰、深い歴史文化、農業・林業などの産業や郷土食、竹細工などの伝統工芸、豪雪と活雪、水資源の活用、自然と共生する知恵、自然と遊ぶ環境など
この3つの「天の恵み、地の幸い、人の営み」を、人が感受できる豊かな価値ととらえ、ひとことで「富」という言葉によって言い表わしています。
今後さらに、妙高笹ヶ峰から小谷村、糸魚川市を抜けて日本海へとつなぐルートの検討がされています。